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Hair Care Column 2012年6月アーカイブ

毛髪の構成

髪の毛は、一般的に髪の毛や毛髪とよばれている部分の他に、頭皮のなかにも及んでいることはご存知のことかと思います。

その目に見えている部分というのは、三層構造になっており、構造も量の比も海苔巻きのようになっているとよく例えられます。まず、一番外側の部分は毛小皮とよばれるもので、一般的には皆さんよくご存じのキューティクルです。その内側にあるのが毛皮質とよばれる部分で、髪のほとんどを占めている部分になります。さらにその内側の中心部は毛髄質といわれます。

○毛小皮(キューティクル)
このキューティクルは一枚が約1/1000mmというとても薄い膜で、これが何枚も重なり合ってできています。キューティクルは毛髪のなかでも最も丈夫にできてはいるのですが、一番外側の部分であるため、髪のなかでも最も損傷を受けやすい部分でもあります。また、キューティクルは先端に向かって重なりあっており、摩擦には弱いため、特に逆にブラッシングなどを行うと傷つきやすい部分です。

○毛皮質(コルテックス)
髪のほとんど(80~90%ほど)を占めているのがこの毛皮質です。たんぱく質の繊維で構成され、皮質細胞が重なり合ってできています。また、髪の毛の色が決まるメラニン色素のほとんどは、この毛皮質に含まれています。

○毛髄質(メデュラ)
毛髪の一番中心となる部分で細胞が積み重なってできています。細胞がつながっていない部分も存在しており、毛髄質の量は毛髪の太さ細さに比例しているとされます。毛髄質の役割は十分には解明されておらず、動物の毛には毛髄質の量が多いことから、もともと空気の層による保温の役割をしていたのではないかと考えられています。

サロンでの施術でダメージレスを心がけるときに毛髪に浸透する薬剤のアルカリ濃度を軽減しなおかつ弱酸性に可能な限り戻していく工夫が今も昔もサロンのテーマになっております。

 


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